何年も見ていた田舎、故郷の風景にはいつも列車の姿があった。

車窓から流れる田園風景を見ながら

いつまでも、

この風景を見ていたいと思った。

山形鉄道にある国鉄時代から残る木造の駅舎

『羽前成田駅』

まるで時間が止まったかのような

レトロな駅舎。

昔かしながらの

切符売り場や運賃表が残っていて

タイムスリップしたかのような気分。

ホームに出て隣の部屋を覗くと、

駅舎の中では写真展が行われていた。

鉄道の歴史と数々の思い出が詰まった

SL時代の写真。

写真展を管理しているおらだの会の

おじいさんは昔の写真を手に

蒸気機関車が煙を上げて走る姿、

昭和の事業計画など

鉄道の歴史を語ってくれました。

2022年の大雨災害で被災した

米坂線の話も

盛り土がえぐれ宙に浮いている

錆びた線路。

盛り土がえぐれ宙に浮いている線路

沿線沿いを歩いていくと

草刈りがされている場所が

ボロボロになってしまった線路。

再び動くことを信じ守ろうと

している方がいることを知った。

錆びた線路の真ん中に赤い花が咲いていたのが印象的だった

おらだの会のおじいさんは

田舎とか故郷の何年も見てる風景。その中に列車の姿は1枚加わっている。その列車が無くなった時、どうなるのか?汽笛の音が聞こえなくなってしまう。決まった時間にあった音がなくなってしまう。列車の音が時計の代わりになっていて生活のリズムに入り込んでいる。何年も見ている田舎や故郷の風景の中には列車の姿があった。歴史がなくなる、鉄道がなくなるというのは1回味わってみないとわからないのかもしれない。だからこそ、故郷のイメージの1つが無くなるというのは1度は体験してみるのも面白いのかもしれない。

と語っていました

おじいさんが語ったことは

私にとっては衝撃的だった。

その鉄道は、おじいさんが生まれる前

から走り続けていて……

私がまだ学生だった頃

列車は生活の1部になっていて、

学校へ通う朝、放課後の帰り道も

鉄道の音が目印だった。

大人になった今も

生活のリズムに入り込んでいて。

無くなったらどれほどの

喪失感があるだろうか、、、

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